the ajax youth development scheme with co adriaance 11

 Tactics

 アヤックスで最も若い世代の選手達も戦術を学ぶ。U-10のチームは2歳年上であるU-12の11人対11人形式の大会に参加する。そして、8歳から10歳のグループのコーチは2週間に1度アヤックスと対戦する為に招待されたユースチームと親善試合を行う。加えて8歳から10歳の選手達はアヤックスシステムの基礎を楽しいやり方で学習する。

  例えば、アヤックスシステムは常に相手陣地でプレーしようとする事を基本としている。これはスペースが制限され、それぞれの選手が自分でスペースを作り出さなければいけない事を意味する。ボールを保持している選手は、前方にパス出来ないのであれば後方へ出す相手を探さなければならない。最も若い選手達はこの戦術的原則を初期段階から楽しい方法で学習する。

 8歳から10歳の子供達は次の問題の解決策を求められる。「家の正面のドアから入りたいが、鍵かかっていて誰も開けてくれる人もいない。どうする?」殆どの子供は窓を壊して入ると答える。コーチは「違う。サイドに回ってドアを開けるんだ。では最終的にサイドに回ってそのドアも鍵がかかっていたらどうする?」今となっては殆どの子供がその答えを知っている。「後ろのドアを使う」という事を。
 この様にしてアヤックスシステムが形成される。その結果アヤックスのU-10の選手達も「前でのプレーが出来なければ、両サイドを使う。それも難しかったら後方へボールを下げる。その為にはディフェンダーがボールを受けられるポジションを取る必要がある」と答える。

浦和対広島メモ

 浦和は1-4-1-2-3、広島は1-4-4-2。広島はスタンダードな4バック。後半柴崎投入後は1-4-2-3-1。開始15分くらいまでは比較的バックラインにプレッシャーを掛けてきたが、それ以降は基本的にリトリート・カウンター狙い。浦和のビルドアップが不安定だったのを考えればプレスに積極的に行くのは悪くないと思ったが、ティーラシンとパトリックの2トップと気温の高い天候を考えれば難しかったか。

 浦和は前節から負傷の柏木の代わりに阿部をアンカーに置き青木を一列上げた。さらに特徴的だったのが攻撃時のポジション。武藤はかなり中に絞り宇賀神を高いポジションに配置。そしてバックラインは、槙野-マウリシオ-遠藤で3バックを形成。右のワイドにはマルティス。無理やり表すと非対称な1-3-1-2-4だろうか。おそらく武藤がウィングとしての適性が無い事、宇賀神と遠藤がSBとして適正がない事を考えた結果だと思われる。ビルドアップは3バック+前のスペースに青木、阿部、長澤が流動的に顔を出す感じ。しかし、今日はマウリシオが不安定なのも相俟って、兎に角ボールが前進しない。前半一発でマルティノスに長澤が出したボールを除けば効果的なシーンはあまりなかった。それに広島がリトリートしなければ前半にも失点していたかもしれない。(実際ティーラシンが引っ掛けてマウリシオがとめたシーンは際どかった。)ただ怪我の功名というべきか、3バックだとサイドに流れるパトリックと相対するのが槙野になるのでその点だけはラッキーだった。(途中から嫌ってあまり同サイドに流れなくなったが) 攻撃は専ら右サイドのマルティノスの突破頼り。得点は右サイドから生まれたものの、今後の対戦相手は対策しやすいだろう。

 後半広島がシステム変更するとプレッシャーが掛からずにディフェンスラインがずるずる下がってしまうシーンが散見された。浦和は2DHにして対応しようとしたらしいが。浦和の守備の問題は今年も健在のようだ。堀監督は1-4-1-4-1を多くの試合採用するが、どの試合を観てもディフェンスラインが横にスライドしない。このため相手にアイソレーションされた場合(所謂お前はサイドに張ってろ)、サイドバックが対応に出る→スライドしないためサイドバックセンターバックの間にスペースが生まれる→気づいたアンカーがカバー→3センターがローテーションしないためバイタルが空く。この状態が全く修正されない。今のところボールを握るチームとやっていないが、去年のホーム横浜、神戸戦を観てもらえば分かるだろう。

 広島や東京のチーム力が高いとは思わない。けれども、健太監督も城福監督もはまず守備のデザインから入ったのは試合から見て取れる。しかし、堀監督の場合は基本的な4バックを仕込めないのにグアルディオラの抽象画を描こうとしてる。浦和にはサイドバックもウィングも足りないのに。この形を続けるのならば監督交代も近いのではないだろうか?

福岡対京都メモ

 福岡は1-4-4-2、対する京都は1-4-1-4-1。京都は特徴が掴み難い。ボスコがコーチに就任したのであれば名古屋時代を考えるとゆくゆくはペッカー路線になりそうだが。今のところは基本はサイドからクロス、WGとSBのコンビネーションで抉ったシーンは後半の1度くらいか。戦術の浸透具合はまだまだといったところ。

 福岡は結果を出した森本をスタメン起用、変わりに石津を2列目に配置した。しかし、これは上手く機能しなかった。石津はどうしても中に入りたがり、10番の仕事をやりたがるためゴール前でノッキングを起こした。井原監督はすぐに森本と石津の位置を入れ替え、その後はボールの循環がスムースになった。(森本は2列目よりやはりボックスの中で仕事させたい。インスの怪我が痛い。負傷交代したドゥドゥも心配。)このため、前半はボールが良く回り相手に何もさせなかった。アンカーのサイドのスペースを上手く使えていた。DHやCBから縦パスを打ち込み敵を引き付け、このタイミングで上がったサイドバックにボールを叩く事でサイドに起点を作ることができていた。

 一方で後半の失点は簡単にやられてしまい非常に勿体無かった。1失点目は石櫃の切り返しのフェイクにあっさり飛び込んで余裕を持ってクロスをあげさせてしまったことと、エリア内のレンゾ・ロペスへのマークがずれたこと、2つのミスが重なった。2失点目もスローインからサイドを簡単に抉られ、折り返しを押し込まれた。5枚でスペースを埋める人海戦術での守り方に慣れてしまった影響かもしれない。スライドの意識が低い。

 同点にされデ・メロが残り10分で投入されたが身体が重たそうだし、ハイボールに積極的に身体を張るわけでも無く強さも感じなかった。どうもウェリントンと同じ感覚でアバウトな放り込みで何とかできるタイプでは無さそうだ。なによりコンディションが上がっていない印象を受けた。おまけにピッチの選手たちは彼の投入を放り込みの合図と判断してしまったようで攻撃が酷く単調になってしまった。前節同様にどこかのタイミングで5バックで逃げ切りを図ろうとしたがその前に追いつかれ、仕方なく前線にターゲットを入れざるを得なかったのだろう。結果論だがもう少し早いタイミングで5バックに切り替えが必要だったかもしれない。(前回クローザーを入れたのは90分)

なでしこ対オランダメモ

 なでしこは1-4-4-2、オランダ1-4-1-2-3。相手は教科書通りのオランダ学派、ペッカースタイル。3トップにいかにいい形でボールを入れるかを考えながら、アンカー、バックライン、苦しくなればキーパーを交えビルドアップ。両ワイドは張っとけ。主力を欠いているものの両WGは強力。右のファン・デ・サンデンは女子では反則レベルのスピードだし、左のマルテンスは女子ユーロでMVP。ただ、初戦ということもありオランダの出来も良くなかった。バックラインで単純な横パスがタッチを割るなどミスが散見されたし、得点も開いてしまったのでスタメンを下げた後半20分以降はグダった。

 1周回って今度はなでしこが自分たちのサッカー病に陥ったようだ。とにかく相手の長所を消すようなプランがまるで無い。ユーロでもそうだったがオランダは女子でもかなり正確なロングボールを用いる。上記のようなペッカースタイルであれば如何にビルドアップを阻害するかが重要になる。しかし、早々にロングボールに裏抜けされたうえミス絡みで失点すると、バックラインはスピードを恐れラインは上げられず、前線はボールにプレッシャーがかからない状態が続いた。監督はラインを下げすぎるなと指示を送っていたようだが守備の改善は最後までされなかった。前から行けば後ろが付いてくるのお馴染みジャポン気持ち守備。A代表でいえば、ザックの象牙戦、ホジッチの東アジア韓国戦のようだった。FWは前から行きたい、後ろはトゥーレ、ビッグマンが怖くてライン上げられない間延び状態。(たとえば2トップを縦にして、アンカーをケア、片側に追い込みつつSHが対応など色々とやり方はあった。)

 メンバーのそろわない東アジアでは鮫島をCBにして攻撃時は1-3-4-3をやってみたり、今度はガチでユーロ王者とやれるのにベスメンで戦わなかったり高倉監督の意図が伝わってこない。弱者のサッカーをするにしてもあのカオスなポジショニングはどこから生まれたのだろうか。。。本番の東京五輪は独特の湿度と高温の夏場、海外選手はまともに動けないだろうしなんとかなるかもしれないが、そろそろ別の監督を探す時期に来てるかもしれない。

 W杯を制し、なでしこのサッカーを世界が取り入れたと盛んに宣伝されてから早幾年、気が付けばフィジカルを前面に押し出しUEFAスタンダードの文法を取り入れた他国と日本独特のサッカーという男子同様の構図になってしまった。就任会見で高倉監督は日本人にしかできないサッカーを追及していきたいと語ったが、果たしてそんなものは存在するのだろうか。(反語

福岡対岐阜メモ

 福岡は1-4-4-2、対する岐阜は1-4-1-4-1。京都時代の大木サッカーはフィンケの影響が強かったように見えたが、今日観た限り大外にSHを張らせていた。ただ効果的なチェンジサイドは無かった。シシーニョが抜けた影響だろうか。狭いエリアでショートパスを用いた局面打開は変わらず。

 福岡の去年からの大きな違いはウェリントンが抜けたため、ロングボール・通称ウェリボールのターゲットが無くなったこと。加えて、攻守においてセットプレーの威力もなくなったこと。(デ・メロは本日お披露目なし)もうひとつは中盤に東京の盟主こと鈴木惇を置いたこと。井原監督は何度か4バックを試みたが守備が破綻したため5-4守備(5バック)に切り替えてほぼ継続している。結果的に後ろからビルドアップよりもロングボールで陣地回復を行ってきた。その為次第に出番を失った。しかし、去年観られたように、5-4&ロングボール&セットプレーは戦術的に行き詰まり、得点力不足が顕在化、それはウェリントンのフラストレーションにハッキリと現れていた。なので今年はモデルチェンジする可能性が高い。試合では後ろから繋ぐよりドゥドゥをラインの裏に走らせ、それにあわせるボールが多かったものの、時折見せる東京の盟主の左足は魅力。守備も献身的だった。SHをワイドに配置し、そこに散らすビルドアップが観られるかも知れない。

 今日は守備の問題はさほど無かったが、4バックで堤・TTMのCBは山雅のロングボール(通称ソリボール)や徳島の山崎に狙い撃ちされた経験があるので岩下の相方には心許ない。(福岡は3バックを予定していたが、篠原の怪我で4枚にしたらしい。)一方、亀川に代わって今年加入した輪湖は見せ場こそ少なかったが、先制点に繋がったファーサイドへクロスは中々。なにより左利きなのがいい。亀川は労を惜しまずアップダウンをするが左足がさほど得意でないため、カットインが多かったし、利き足を切られると苦しんだ。(徳島にボールを誘導されプレスの餌食にされた)今年は左利きの二人でプレスを回避できるかもしれない。

 まぁ気付いたら5-4守備&デ・メボールになってそうだけど。。。GKの足元とか繋ぐの厳しそうだしね。。。

浦和対東京メモ

 浦和は1-4-1-2-3、対する東京は1-2-2-2。東京は健太らしくディフェンスラインはボックス幅でステイ、SBが対応に出たら間をDHがカバー。基本はガンバ時代と同じ。違いは前線の火力不足か。一人でやりきるタイプがいないためカウンターは不発気味。それでも失点したけど。

 浦和は両ワイドをタッチライン沿いに張らせて、そこを基点に攻撃。主なボール循環のパターンは二つ。ボックスの外側までCBが左右に開いてCB→SB→WG or IH。もうひとつは一発でWG。ただ、3列目以降に左利きが誰もいないので、パスコースは分かりやすい。前半2回くらい?槙野→マルティノスが通ったがそのタイミングでSBが連動しない。やりたい意図は甘めに評価してもやっと分かる程度。完成度は非常に低い。

 去年までいたラファエル・シルバはサイドをぶち抜けたが、武藤はそもそもWGでないし、マルティノスも能力が劣る。だからWGにボールが回っても何も起きない。もうひとつの問題はサイドバックが不在。遠藤(航)はまともにクロスを上げられないし、宇賀神は左足で前のWGにボールを付けられないためパスコースがよまれ窮屈になってしまう。左右のWG-SBの四角形、WG-SBのタンデムも特に無く、SBが大外を駆け上がる程度だった。そして単調なクロスが上がる。

 守備は相手の攻撃があんまりで評価出来ない。それでも失(ry 西川の飛び出しは赤でも文句言えない。

the ajax youth development scheme with co adriaance 10

Technique

 アヤックスはあらゆる種類のボールを若手のテクニック向上のために使用する。これはストリートサッカーを実践的にしたものだ。子供たちはかつてストリートで遊ばれたあらゆるボール、硬いボール、空気の漏れた重いボール、テニスボールを使用する。この様にして優れたボールの感触を身につけ、足の使い方を学習する。

 8歳から10歳、10歳から12歳のグループは日ごろからテニスボール、アンブロの小さい皮のボールで練習する。そのような小さなボールで練習している子供たちは、ノーマルサイズのボールコントロールは容易く感じるだろうという理屈だ。フォームラバーのボールは本当に優しく扱わなければ遠くに飛んでしまうし、テニスボールは多くのコーディネーションと集中力を要求される。

 アヤックスでキャリアを始めた8歳から10歳のグループのそれぞれの子供はネットに入ったボール(所謂サッカーパル)も与えられる。12月までこれで練習しなければならない。週に一度コーチからサッカーパルの課題を与えられ、子供は自分の都合のいい時間に宿題をこなさなければならない。冬休みの後にE段階の選手達は自宅でネットなしでボールコントロールができるくらいまで練習すべきだった。