the ajax youth development scheme with co adriaance 2

コミュニケーション

 アドリアーンセは少しずつ育成プログラムに独自色を出し始めた。

 「私は内部の意思疎通から始めた。育成機関に多くの人が携わっているが、お互いの情報共有と同じ方向を向くことが大事だからだ。」

 アドリアーンセは机から膨大な計画書を取り出し指摘した。

「我々は毎週定例会議を行う。トップチームの責任者であるファン・ハール、財務、営業責任者と話し合う。また他のユースコーチやマネージャーとも個人的な話し合いに時間を割いた。

 特にチーフスカウトのトンプロンクの意見には重きを置いた。彼はクラブが正しく進んでいるかのレッドラインのようなもので、あらゆるスカウトの仕事を扱い、他のコーチの代わりを務めることができ、彼の選考手順における貢献は大変に貴重であった。

 このセレクションは多くの意見を考慮していた。私とプロンクを含めたコーチの投票やチームキャプテンの推薦も考慮した。原則的にユース選手の選考は1年単位。1シーズンで160名の中から平均30名が脱落する。この意味においてアヤックスのユース選考は大変にタフである。

 ユース選手の両親とのコミュニケーションも重要だ。若手選手は、まだ多くのことを学ばなければならないのに、ちょっとしたスター扱いされることがある。両親は子供に何が起こっているかを良く知らなければならない。なぜなら毎日同じ話でも2つの異なる話を聞いている事に気付くかもしれないからだ。言うまでも無く、自分に好意的な話には耳を傾けるが、大抵耳の痛いほうがサッカー選手の成長にとっては重要だ。

 アドリアーンセの目に見える最初の成果の一つは、それぞれの有望な若手に関する包括的な報告書を作った事だ。1年に2度、4月と12月にレポートをもとに本人と両親を交えて話し合いを行った。レポートは学校の成績表がサッカーの項目に置き換わったもので、いくつかのカテゴリーに区分された要素からなる。

 ・ボールコントロール、パス、仕掛け、シュート、動作のスピード、攻撃時のヘディング、得点能力、クロス、パススピード

 ・1on1の強さ、守備、守備時のヘディング、スライディングタックル、タックル、ボールへのアタック

 ・コンビネーション、俯瞰、ポジショナルプレイ、与えられた役割の順守

 ・運動能力、マークを振り切る速さ、0~10、10~30、30ヤード以上のそれぞれのスピード、モビリティ、タックルの強さ、スタミナ、ランニングスキル、ジャンプ力

 ・カリスマ、リーダーシップ、試合におけるメンタル、チームメイト、コーチ、レフリー、その他へ対する態度、コーチングの理解力、プレッシャーに対する強さ

 ・その他の情報:謙虚さ、生意気、創造力、チームメイトとの連携、特徴ある選手か、テクニカルな選手か、右利きか、左利きか、両足を使えるか

 1年に2度コーチはそれぞれについて1~9段階で評価をつける。評価10はわざと用いないのではなくソフトウエアの問題。