the ajax youth development scheme with co adriaance 14

the future
 私は常に新しいことをやりたい。これがアヤックスのようなクラブのユース育成ディレクターの本質だ。監視や維持管理といった私の役割が無くなり出したことに気がつくときが来れば、私はクラブを去るだろう。
 願わくば4シーズン目の終わりに、私の創造力や革新的能力への欲求が欠ける事を恐れる必要はない。1996年の夏、ユースプレイヤーにとっても馴染みあるデ・メールスタジアムは閉鎖された。大転換が起こりそうだった。私はアヤックスで待ち望んだ新しいチャレンジが期待できる好待遇のドイツ・ブンデスリーガのコーチ職のオファーを断った。
 客観的にみて、新たな建物に移る事は理にかなっている。デ・メールスタジアムは長い間、トップクラブの物流や需要を満たせなかった。これはユースの選手達の設備にも当てはまった。小さなクラブハウス、いくつかのとても質素なロッカールーム、1面の運動場、小さな人工芝のピッチ、コンテナを改装して提供されたディレクターのオフィス。
 デ・メールにおける主なアドバンテージのひとつは、ファーストチームの設備とユースチームの設備が木製の橋だけで隔てられていることだ。一方で、才能のある若手選手がファーストチームの11人に加わるために、第一歩として乗り越えなければならない、象徴的な障害物でもあった。同時にその橋は、若手選手と彼ら以外のアヤックスの間を繋げる役割を担った。これはコーチ、元選手、サポーター、海外のメンバーが定期的にアヤックスの若手選手のホームであることを確かにした。若手選手達は実際に、そしてイメージとしてファーストチームの彼らのアイドルと繋がっていると感じていた。長年この事は漠然とした秘密であったが、アヤックスはひとつの大きな家族である感覚は常に存在していた。

Unity
 新たな環境、適切に言えば「未来」、においてファーストチームと若手選手の身体的距離は広がっている。今シーズン私は、ファーストチームと若手選手の間の十分な交流を確実にする事が、重要なタスクだと考えている。幸運にも新たなアヤックスのホームグラウンドであるアムステルダム・アレナは「未来」が分かる。加えて、革新的な輪郭、半円の形は「未来」の外観を意識的に包含する。この様に統一性は維持される。
 結果は驚くべきものであった。多くのアマチュアクラブが不便だと感じる古いユース施設を覚えている誰もが、「未来」を初めて見た光景を信じられないだろう。ファンタスティックな観覧席、毎年どんなクオリティの欠損なしに、少なくとも400時間、練習可能な3つの芝のグランド。3つの練習場、高価な木製フロアーの巨大なクラブハウス、ジム、怪我をした若手選手が水中ジョギングができるプール、最新装備のメディカルルーム、他にもたくさん。昨今の平均的なプロクラブがアヤックスのユース施設を羨ましがるのは当然だろう。このすべての豪華な光景は、このクラブがファン・ハール時代が始まる直前に、経済活動としてクリスマスカードスタンプを作っていたとは信じ難い。
 我々は完璧なコーチング環境を手に入れたように見えるもしれないが、全く満足する事ができなかった。稼動している巨大な量の仕事に携わっているにも関わらず、私はまだユース育成計画の改善に多くの時間を割かなければならなかった。
 活気あるアムステルダムのストリートサッカーの消失の埋め合わせのために、若手選手用のサッカー場を作った。2週間に1度、8歳から12歳の選手はここで、サッカーテニスやヘディングバレー、リフティングゲーム、ミニゲームを楽しめる。サッカー場は、若手選手達がボールとの時間に多くを費やしても費やしすぎることはないという、アヤックスの哲学を強調する。
 それぞれの若手選手の走り方はビデオに録画される。それぞれの若手の脚から腰の怪我の早期予防のために印象が作られる。
 全てのアヤックスプレイヤーは、育成を受けている間に受け取った全ての情報を記録する事ができる摘要日誌を持っている。そして、最近のイノベーションで、毎年正確に記録された必要条件となる、パスポートを持っている。

Daily organization
 日々の組織はさらに完璧になってきている。細部に注意を払うというモットーも同様に。最年長のユース選手達は最年少の選手達よりもトレーニング中、よりコーチングが必要になる。このため最年長のユース選手達のトレーニンググラウンドは、隣接した高速道路から最も遠い場所にある。
 アヤックスにおけるトレーニングスケジュールの準備は生易しいことではない。教育サポート(アヤックスの重点項目)、移動手段、食事、etc。常に全てを考慮に入れなければならない。更に多くのアヤックスの若手選手達は、通常のトレーニングに加えてエアロビクスとランニングトレーニングを行う。ゴールキーパー向けの別のトレーニングもまたスケジュールに合わせなければならない。
 同時にアヤックスユースのフルタイムコーチは多くのチームを指導している。これは考慮に入れなければならない別の要因だ。日々の組織はリアルパズルであり、議論の余地がまだ十分あることを覚えておかなければならない。我々は決して満足してはいけないし、お互い厳しい目で見つづけなければならない。
 継続が改善を産む。これがアヤックスアヤックスユース育成計画の原理だ。